生ラーメンのノベルティグッズが喜ばれる理由
ラーメンは多くの人に喜ばれる国民食です。ノベルティグッズとしてもよく利用されていますが、実際にインスタントラーメンをプレゼントすると「安い」というイメージになってしまい、ラーメン店の食事券をプレゼントすると、今度は「もらった感」が薄くなってしまい、喜びが半減してしまいます。ここでは「ラーメンでお客様を喜ばす」というテーマで、食品のノベルティグッズについて考察します。
・近所のラーメン店の食事券をもらっても嬉しくない
・インスタントラーメンは「安い」というイメージが強すぎる
・ご当地ラーメンは多くの人に配ることができない
・オリジナルパッケージのラーメンを作ろう!
・小ロットで安くオリジナルパッケージのラーメンを作る方法
近所のラーメン店の食事券をもらっても嬉しくない
ラーメンを嫌いな人はいません。
小さなお子様から高齢者まで、みな大好きです。これだけ支持される食品だから、街にはラーメン屋さんが溢れ、多くのラーメンチェーン店がショッピングモールや国道沿いに店を構えて商売しています。
それらの理由から考えると、ラーメンをお客様にプレゼントしたり、ノベルティで配ったりすると、喜ばれる確率は非常に高くなります。日本の国民食でもあるラーメンは、皆に喜ばれるギフト品であり、安心感のあるプレゼントにもなるのです。
しかし、実際にラーメンをプチギフトやノベルティとしてプレゼントするのは難しいのが現状です。
近所のラーメン屋さんの食事券をプレゼントされても、そこまで嬉しいものではありません。プチギフトやノベルティのグッズは、形があるからこそ「もらった」という価値観が高まるものです。薄っぺらの食事券では、受け取った側はそこまでテンションが上がるものではありません。
インスタントラーメンは「安い」というイメージが強すぎる
だからといって、市販のインスタントラーメンを、プチギフトやノベルティとしてプレゼントされたら嬉しいかといえば、それもイマイチなリアクションになってしまいます。
サッポロ一番などの市販の袋麺を、お客様にノベルティとしてプレゼントしても「安いプチギフトだなぁ」と思われるだけです。
ラーメンのギフト品の難しいところは、市場価格が世の中に知れ渡っているため、受け取った側に価値が低く思われてしまうデメリットがあるのです。
それをうまく誤魔化すために、ラーメンのギフトセットがネットで販売されています。
日本全国の有名ラーメン店が出しているオリジナルラーメンを、1パッケージにして売り出す方法です。北は北海道、南は沖縄までさまざまなラーメンが5~10食ぐらいセットになっているので、プチギフト品としてもらったほうが喜びもひとしおです。
ご当地ラーメンは多くの人に配ることができない
しかし、このギフトセットは価格が高くついてしまうデメリットがあります。
たとえば楽天市場で販売されている「千歳空港限定 ラーメン有名店6食セット」のギフト品は、送料込みで3500円で販売されています。1食あたり583円。北海道の有名ラーメン店の味が600円も払えれば楽しめるという感覚で考えれば、嬉しいギフト品かもしれませんが、お金を払う方としては「3500円も出してラーメン6食ってどうなんだろう?」という疑問が出てきてしまいます。
また、企業がノベルティグッズとして使うとなると1セット3500円のラーメンセットはちょっと高額になってしまう一面があります。
たくさんの人に配って初めて販促効果を発揮するノベルティグッズにおいて3500円という価格設定は、決して大量の人に配るノベルティグッズの商品価格ではありません。
オリジナルパッケージのラーメンを作ろう!
もし、ノベルティグッズ、プチギフト商品としてラーメンを配るのであれば、オリジナルのラーメンを配ることです。
オリジナルデザインのパッケージを作り、そこに自社商品の紹介や、店舗の案内などを入れて、それをノベルティグッズとして配れば、受け取ったお客様も嬉しいし、食べる前にもう一度ラーメンのパッケージを見てくれるので、二度、三度、目に止まる販促効果の高いノベルティグッズになります。
また、自分でプチギフトとしてラーメンを作り、販売してみるのも面白いかもしれません。おしゃれなデザインにして、オリジナル品として売り出せば、お客様は「特別なものをもらった」と喜んでくれるはずです。
プチギフトで肝心なことは「ラーメンをもらった」ということではなく、「他では売っていない貴重なものをもらった」という事実です。そこのポイントがプレゼントをもらった側の「喜ぶ」という心理をくすぐるノベルティ商品になるのです。
小ロットで安くオリジナルパッケージのラーメンを作る方法
このようなプチギフト、ノベルティのラーメンを作る場合は、袋麺やカップ麺のインスタントラーメンを作らないことです。
なぜならば、小ロットで対応してくれないため、どうしても莫大なコストがかかってしまうからです。
それよりも、生麺のラーメンで作った方がパッケージを自由に変えられるので、小ロットで対応することが可能です。要はオリジナルの商品を作ることが大事であって、インスタントラーメンを作ることが目的ではないのです。
たとえば、新規店舗のオープンの特典としてラーメンを配る企画などは面白いと思います。また、工務店や塗装会社が工事する住宅のご近所回りでラーメンを配るのも、ユニークな企画になると思います。
ラーメンは人をなごます不思議な力があるので、こういう販促グッズを使ってノベルティグッズやプチギフトを作り、お客様のハートを鷲づかみにするのも、面白い販促戦略になっていくのではないでしょうか。
監修/経営コンサルタント 竹内謙礼