「自店のラーメンをお土産用として作って欲しい」のご相談について
ラーメンOEMのブログを担当している竹内です。
いつもラーメンOEMのサイトをご覧になっていただき、ありがとうございます!
最近、ラーメン店を経営されている方から、
「自分のお店のラーメンをお土産用として売りたいから、作ってくれませんか?」
という問い合わせを多数いただいています。
そのような相談を受けることは大変嬉しいことではあるんですが、実は自店のラーメンをお土産品として作るのはなかなか難しい話だったりします。
困難な理由は「スープ」です。
そのお店で使われているラーメンのスープをオリジナルで制作する場合、スープを作っている会社にオーダーをかけて、さまざまな調味料を使って再現する必要があります。店舗で使っているスープをそのままパウチして、麺に添えてお客さんに売るということはできないんです。
もし、ラーメン店の味をそのまま再現したスープを作る場合、スープを作る会社の研究開発員も巻き込んで、大掛かりな作業を行う必要があります。そうなると、採算を合わせるために、スープを作る大きな機械を回さなくてはいけなくなるので、最低のロット数は2万個からになってしまいます。
賞味期限が長いので、コツコツ売りさばいていけばなんとかなりそうですが、ラーメンの「麺」の賞味期限が2週間ぐらいしかないので、ある程度、有名なラーメン店が、観光地などで卸販売していく販路を持っていないと、2万個のラーメンを売りさばくのは厳しいと思います。
ざっくりした計算になりますが、2万個のラーメンを1年間でさばくのであれば、最低でも1日54個のラーメンを売らなくてはいけないですからね・・・難しいと思います。
小さなラーメン店が、ちょっとお店に立ち寄ってくれるお客さんに対して、カウンターの横でラーメンのお土産を並べても、やはり2万個は売れないのが現状だと思います。
そのような難しいカウンターの持ち返り商売をするのではなく、おつまみのメンマをパックして売ったり、チャーシューをおつまみにして販売するほうが、ずっと現実的ではないかと思います。
もちろん、2万個売りさばく販路を持っている会社様であれば、その要望には全力でお答えしますので、遠慮なくお問い合わせ下さい。
ただ、ほとんどのラーメン店さんの場合、そこまでの販路はないと思いますので、ご要望にはお答えできないのが現状だったりします。大変申し訳ありません。
経営コンサルタント 竹内謙礼