展示会でインパクトに残るノベルティグッズとは?
展示会に出展した際に、ブースに来てくれたお客様に配るノベルティグッズ。クリアファイルや付箋、トートバッグなど、展示会でもらった経験のある人は多いと思います。しかし、その中で印象に残り、次の商談に繋がったノベルティグッズはどのくらいあるでしょうか? ここでは、商談につながるノベルティグッズで「ラーメン」がお勧めな理由を解説させていただきます。
・クリアファイルのノベルティは、なぜ、捨てられるのか?
・小さいノベルティはインパクトに残らない
・展示会で「ラーメン」を配る面白さ
・ラーメンのパッケージに情報を載せて配る
・ラーメンにQRコードを載せて動画を観てもらう
クリアファイルのノベルティは、なぜ、捨てられるのか?
東京ビッグサイトや幕張メッセなどで行われる企業の展示会。
自社のブースに足を運んでくれたお客様には、少しでもインパクトの残るノベルティグッズを手渡したいところです。
よく見かけるのが、クリアファイルです。企業の名前が入ったクリアファイルを資料と一緒に手渡すのですが、まず、こういった簡易的なノベルティグッズはお客様のインパクトに残らないので、名前を覚えてもらうツールにもなりません。
資料を抜いたらそのままクリアファイルは捨てられますし、へたをすれば資料も見ずにクリアファイルごとゴミ箱に放り込まれてしまう可能性もあります。
小さいノベルティはインパクトに残らない
次によく展示会で見かけるのが付箋です。企業名の入った付箋をオリジナルで制作して、ブースに足を運んでくれたお礼としてお客様にプレゼントする光景をよく見かけます。
しかし、こちらもノベルティグッズとしては、中途半端な景品になってしまいます。
粗品としての大きさも小さく、いかにも「オマケで作った」というのが伝わってしまうため、展示会に足を運んでくれたお客様にとったら何の感動もありません。
企業のロゴぐらいしか入らない小さなスペースということもあり、商品やサービスまで覚えてもらう宣伝力はないと言ってもいいでしょう。
他にもトートバッグや文房具なども、展示会のいわゆる“バラマキ系”と呼ばれるノベルティグッズとしてよく見かけます。
しかし、これらも受け取った側から見たら、よくあるノベルティグッズのひとつでしかなく、そこまでインパクトのある粗品にはならないのが現状だったりします。
展示会で「ラーメン」を配る面白さ
展示会でのノベルティグッズ選びで大切なことは、「いかにインパクトに残すか」ということに限ります。
他にも同業者が何十、何百と出展しているのですから、少しでも「あの会社、面白かったよね」とインパクトに残るようなノベルティグッズを渡さなくてはいけません。
そこでお勧めなのが「ラーメン」です。オリジナルOEMのラーメン屋さんでは、生ラーメンとスープに、展示会で配るパンフレットや案内チラシを同封したオリジナルのラーメンを作ることが可能です。
「なんで展示会でラーメンなんか配るんだよ」
そう思われるかもしれませんが、展示会で袋入りのラーメンを配っているところなど、ほぼありません。
また、ラーメンは食べ物で、誰でも大好きな食品ですから、それらのノベルティグッズをもらったからといって、すぐに捨ててしまう人もいません。必ず持ち帰って、家で調理して食べます。そうなると、そのラーメンのパッケージになっている宣伝広告や企業名、サービス名には必ず目を通しますし、ラーメンを食べたことで、その企業に対しても強い印象に残って、もしかしたら問い合わせや発注に繋がるかもしれません。
ラーメンのパッケージに情報を載せて配る
展示会で配るノベルティグッズは、その展示会の成功を左右する重要な販促グッズになります。しかし、多くの人が展示会に行くこと自体が「ちょっとした社外のお祭り」のような気分を味わってしまうため、事前準備も当日の展示会対応も、いい加減になってしまう人がほとんどです。
事前にどのような展示会を行い、どのような顧客にブースに足を運んでもらい、どうやってクロージングしていくのか、しっかり計画を立てる必要があります。その時に、お客様に強いインパクトを残して、次の営業に繋げるのが「ラーメン」というノベルティグッズなのです。
ラーメンにはA4サイズの用紙しか入りませんので、重要なことは絞り込んで入れるようにしましょう。
展示会で紹介するサービスや商品の解説はもちろん、簡単な会社紹介も必要になります。展示会にはほとんどが初対面の取引先が足を運んでくるので、そのあたりの初対面の企業の担当者に対して、丁寧に、そしてコンパクトに自分の会社の説明をしておく必要があります。
ラーメンにQRコードを載せて動画を観てもらう
動画やデータを見せたい場合は、QRコードをパッケージに載せて、ページに飛ばさせる工夫を凝らすのも一手です。
また、見積等を早めに要望してくれたお客様に対して、割引サービスをしてあてたり、オプションをつけてあげたり、期間限定のサービスを紹介することで、粗品のラーメンをきっかけにお客さんとの距離を縮めていってもらえればと思います。
展示会に来たお客さんは、何十ブースも回って取引先を決めるので、どうしても手持ちのバッグにはパンフレットや粗品で一杯になります。
だいたいがゴミ箱に捨てられてしまう中、ラーメンのノベルティの場合は、そのまま自宅まで持ち帰られて、パッケージの封をあけてから中に入っているチラシや宣伝広告に目を通してくれます。
それらの利点を考えると、展示会のノベルティグッズとしてラーメンを配布する戦略は面白いかもしれません。
監修/経営コンサルタント 竹内謙礼